【大阪狭山市】狭山池の南で横長に残る地名、住居なくベンチと桜の木だけがある大字池尻を歩いてみました

地域に住んでいる人たちの活動には、時に興味深い物語を解き明かすことがあります。この記事では、江戸時代以前に存在した村が明治時代の合併で大字となり現在も残っている地名、それが狭山池の南側でほんのわずかに残っているという話題です。
南河内ニュース/奥河内から情報発信 2026.04.14
誰でも

地域を歩いているとよく気づくことがありますが、古くから残っている地名と新しく誕生した地名があります。前者の場合「大字(おおあざ)」と呼ばれる地名で、昔は村だったところです。

大阪狭山市池尻です。地図を見ると大阪府道202号森屋狭山線の北半分と狭山池の周回遊歩道の南側、横長の部分だけが「池尻」という地名になっています。

ここで大阪狭山市の町名(外部リンク)を見たところ「池尻」と名前の付いた住所は他にも東池尻(1丁目~6丁目)池尻北(1丁目、2丁目)、池尻中(1丁目~3丁目)池尻自由丘(1丁目~3丁目)があり、昔の大字池尻の一部、つまり昔の旧池尻村だったころの名残りです。先日「車と自転車(ペダル無し二輪車・キックバイク)の衝突事故」があったのは池尻中1丁目になります。

これは昔の大阪狭山市の大字(昔の村)を現したものです。旧狭山村の北から2番目、東野の次に池尻という大字名が見えます。

そして池尻という大字が宅地開発などで、東池尻、池尻北、池尻中、池尻自由丘という別の住所に分かれていったのですが、狭山池の南側に昔の大字池尻が残ってしまったのだと考えられます。似たような事例に河内長野市木戸町があります。木戸町も他の地名に置き換わっていき、今は破片のようになっています。

ということで、先日大字池尻を歩いてみることにしました。ちなみに大阪狭山市の町名一覧表に「池尻」は存在しません。恐らくは住居が無くベンチしかないからだと考えられます。

狭山池に流れ込む西除川のあたりから東方向に伸びた部分が大字池尻です。

ということでまずは大阪府道202号線の側道を歩きます。このあたりから画像の進行方向が大字池尻です。

西除川に架かる橋の名前は狭山池橋です。

狭山池橋から、名前がない狭山池遊歩道の橋を見ています。

狭山池橋から西除川の上流(狭山池とは反対側)を見ています。広い道(府道)の手前が大字池尻で、半分から先は別の地名「半田5丁目」になります。これは1889(明治22)年4月1日に行われた市制・町村制が施行される前、旧池尻村と旧半田村との境界線のようです。

訪問したのが日が沈んだ直後で空が薄暗くなっています。

狭山池橋を渡りしばらく歩くと記念碑「緑と平和の碑」が見えます。実は記念碑のあたりは池尻ではなく、岩室になっています。地名は本当に複雑ですね。

ちょうど狭山池まつりの案内がありました。今年は4月25日と26日に行われます。

画像左に見える狭山池周遊道が池尻と岩室の境界線のようになっているようです。そして画像右側の緑地帯やベンチのあたりは大字池尻です。

池尻にあるベンチです。今わずかに残っている大字池尻にはベンチと桜並木しかありません。

大字池尻の緑地帯を歩きます。

池尻には複数のベンチがあるようです。

狭山池の反対府道側を見ます。画像の緑地のあるところと柵を越えた道路(府道202号線)の真ん中、赤いポールが並んでいるあたりまでが大字池尻です。

多くの車が行き来していますが、このあたりを「大字池尻」とか気にして運転している人はほとんどいないと思います。

ちょうどこのあたりで大字池尻が終わり、一瞬岩室になってすぐに半田6丁目になります。

振り返りました。洋服の青山さんを過ぎて少し下あたりで大字池尻の東の端になります。

ということで、桜が散り始めていた狭山池の南側に残る大字池尻を歩いてみました。昔から残る地名は今回の破片のように残っていて本当に不思議です。

大字池尻

住所:大阪府大阪狭山市大字池尻

アクセス:南海金剛駅から徒歩14分、大阪狭山市駅から徒歩15分

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