【御所市・千早赤阪村】日本遺産・葛城修験の最高峰!湧出岳にある第21経塚金剛山「如来神力品」その横には意外なものが

大阪唯一の村千早赤阪村に金剛山がありますが、そこは厳密にいえば奈良県御所市です。

地図で見るとこうなります。伏見峠からちはや園地だけが大阪府千早赤阪村で金剛山を中心とした山上付近は奈良県御所市です。ただ登山客は圧倒的に大阪側からのほうが多いですね。

さてちはや園地から金剛山頂に至る途中にこのような道標を発見しました。

拡大しました。左はダイヤモンドトレール(以下 ダイトレ)ですが、右を見ると葛城二十八宿第二十一経塚と書いてあります。これは日本遺産葛城修験の28ある経塚のひとつです。そして一等三角点と書いてありますが、その場所は標高1,112メートルの湧出岳山頂であるとのこと。

それは、葛城修験の二十八経塚の中でも最高峰にあるということになります。約1,125メートルの金剛山山頂の近くで、高低差はわずか13メートルしかない高所です。

余談ですが日本山岳会(外部リンク)によれば、金剛山とは本来、葛木岳、湧出岳、大日岳の3つの山(3峰)を合わせたものとのこと。その中で一番高い葛木岳が狭義の金剛山頂となり、葛城修験の経塚がある湧出岳はその次に高い場所にあります。

ということで、湧出岳山頂にある葛城修験の経塚を目指して歩いていきます。

道標があるのでわかりやすいです。

さて、何か見えてきました。

不動明王が鎮座しています。

出迎え不動とのこと。ここは葛城修験にとっては重要な場所で、葛城二十八宿修験の結願(けちがん:修業を終えたこと)の証として奉告護摩(ほうこくごま:本尊の不動明王に報告し清らかな火である護摩で煩悩を焼き尽くす儀式)が行われる場所とのこと。

説明書きでは、湧出嶽(岳)に神々が湧き出て日本全国に広まった伝承があるそうです。

そして普段は登山客の道中安全を祈願するために鎮座しています。

そして出迎え不動の近くから湧出岳山頂に向かう登りの道があります。

道は少し大きな石で荒れてはいますが、基本的には歩きやすかったです。

途中からは舗装された道になり、山鳩がいました。

さらに道を歩いていきます。

まもなく坂道が終わろうとしています。

頂上が見えてきました。あそこが湧出岳山頂のようです。

そして、山頂にあったのは意外なものでした。左にあるのは電波塔で、その隣にあるのが金剛山展望塔です。

金剛山展望塔は現在閉鎖されていて上がることはできません。展望塔の先端には電灯が取り付けられているため、夜に金剛山を登山する人にとっては道標となり、灯台のような役目を果たしているそうです。

そして隣にあるのが電波塔です

そして電波塔が複数ありました。

最も高い場所に電波塔があることで、放送などの電波が届くようになっているのですね。

そして、肝心の葛城修験の最高峰の経塚を忘れてはいけません。展望塔と電波塔の正面にありました。

日本遺産葛城修験公式の説明(外部リンク)によれば、元々この場所に経塚があったわけではなく、同じ金剛山上の岩屋文殊にあったとのこと。1971(昭和46)年に現在の場所に移されたそうです。

第二十一経塚は金剛山 如来神力品(こんごうさんにょらいじんりきほん)と呼ばれるものです。そしてこの経塚の近くに、金剛山転法輪寺を役小角(行者)が建立したとのこと。葛城修験とも関わりの深い聖地です。

護摩木(ごまぎ)が置いてありました。

石が積まれた上に石碑がありました。花崗岩でできているとのこと。

ということで、湧出山頂にある葛城修験第21経塚を紹介しました。現代の生活に必要な電波塔のすぐ近くに飛鳥時代以来の伝統がある葛城修験の経塚があるのを改めて見ると、金剛山山頂の深い歴史を感じます。

葛城修験第二十一経塚(金剛山 如来神力品)
住所:奈良県御所市高天 湧出岳山頂
アクセス:金剛山頂から徒歩約30分
金剛山は人気だけどもったいない気が
